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食欲Ⅰ 食欲増進ホルモン グレリン
                                                          慶應義塾大学医学部
                                                          医学教育統轄センター
                                                          教授  鈴木秀和


食べることは、人間が生きていく上で非常に重要です。食べたいという気持ち、食欲がその基本になります。食欲は、お腹がいっぱいになれば、満腹に感じますが、お腹が空っぽですと空腹に感じます。一体、何がお腹の状態を脳に伝えているのでしょう。最近、消化管から分泌される消化管ホルモンが、食欲を調節していることがわかってきました。この消化管ホルモンのうち、CCK(コレシストキニン)、GLP-1 (Glucagon-like peptide-1)、インスリン、PYY (Peptide YY)などの食欲を抑制するものは多くありますが、食欲を増進させるのは、グレリンだけです。
グレリンは、1999年、国立循環器病センターの児島将康先生や寒川賢治先生らにより発見された28個のアミノ酸からなるペプチドホルモンで、3番目のセリンがアシル基がつくと活性型、つまり、生理活性を示します。アシル基がつかない不活性型グレリンを脱アシル化グレリンと呼び、血液中では大部分がこの不活性型です。
このグレリンは、主に、胃の真ん中あたりにある、胃底腺の粘膜(胃酸を出している壁細胞もこの辺にある)にある、A-like細胞(あるいはX/A細胞)という内分泌細胞で産生・分泌されます。血中に分泌されたグレリンは、血流に運ばれて迷走神経の求心性線維の神経末端にあるGHS受容体(成長 ホルモン分泌促進因子受容体)のGHS-R1aに結合して、情報が中枢に伝わります。
グレリンの刺激は、求心性迷走神経から、さらに延髄の孤束核を介して視床下部の弓状核(arcuate nucleus; ARC)に伝わり、ARCにあるNPY(ニューロペプチドY)/AgRPニューロンを活性化し、摂食や胃・十二指腸運動を促進させます。血液中のグレリンのレベルは、食事の前や空腹時にピークにまで上昇し、脳に空腹シグナルを送り、それによって空腹感がでて、食事を摂取すると3時間くらいで、急激に元のレベルに戻ります。
このグレリンのレベルですが、年齢、性別、ボディマス指数 (BMI)、血糖値、インスリン値、GHなどに影響されます。つまり、体重やBMIとは逆相関するので、肥満症では低くなり、神経性食思不振症や低体重の方では、高くなるのです。
さて、ダイエットには、運動することが推奨されますが、中等度から高度の運動をすると、このグレリン、とくに活性型グレリンの濃度が下がることが報告されています。活性型グレリンの濃度が下がることで空腹感を感じないのは、ダイエットの成功には、非常に重要なポイントです。空腹感がなくなることで、摂食量が減ることになるのです。
最近の英国からの報告によれば、この運動による活性型グレリンのレベルと空腹感の低下には、運動の持続時間よりも、運動の強度が重要であるということがわかりました。優れたエクササイズメニューを組むことにより、空腹感を抑えて、無理のないダイエットができるわけです。逆に、ダイエットにために、単にカロリー制限だけをすると、グレリンのレベルが上昇してしまい、空腹感が増強してしまうので、非常に食べたくなってしまうので、ダイエットを続けるのが難しくなるのです。このことから、グレリンの観点からも、やはり、運動と食事療法をうまく組み合わせることが必要なのです。
【参考文献】
Kojima M, et al. "Ghrelin is a growth-hormone-releasing acylated peptide from stomach." Nature 1999;402:656-660. PMID 10604470

Inui A, Asakawa A, Bowers CY, et al. "Ghrelin, appetite, and gastric motility: the emerging role of the stomach as an endocrine organ." FASEB J 2004;18:439-456. PMID 15003990

Suzuki H, et al. "Helicobacter pylori infection modifies gastric and plasma ghrelin dynamics in Mongolian gerbils." Gut 2004 Feb;53(2):187-94. PMID: 14724148

King JA et al. "Exercise and ghrelin. A narrative overview of research." Appetite 2013;68:83-91. PMID 23624293

Schubert MM et al. "Acute exercise and hormones related to appetite regulation: a meta-analysis." Sports Medicine 2014;44:387-403. PMID 24743928

Broom DR et al. "Acute effect of exercise intensity and duration on acylated ghrelin and hunger in men." J Endocrinol. 2017;232:411-422. PMID 27999089
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