免疫抗体食品研究協会 I-FA

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スターリ研究所 研究開発担当取締役
ボブ・スト―ラー博士のレポート(和訳)
新型インフルエンザに関するレポートです

【背景】

A型インフルエンザはオルトミクソウィルス科に属する呼吸器系ウィルスグループです。A型インフルエンザは、通常鳥類と人や豚を含むいくつかの哺乳動物に感染を引き起こします。A型は一般的に人に対しては比較的穏やかで、重篤な症状は起こさないと言われています。しかし、新しいA型変異株は不定期に発現することがあり、また通常のA型株よりはるかに多くの人々に重篤な症状を引き起こす可能性がしばしばあります。過去歴史的にみても、A型の変異株が多くの死亡例を出したパンデミック(感染爆発)を引き起こしています。第一次世界大戦の数年後、1918年のスペイン風邪として有名な大流行もA型インフルエンザで、世界中で死者は2000万人とも1億人とも言われています。2003年から2004年にかけてアジアの国々でトリインフルエンザが流行しました。この時は鳥から人への感染だけで、人から人への感染は起こりませんでしたから、大流行には至りませんでしたが、しかし感染者の60%が死に至るという大変毒性の強いものでした。

毎年、新種のA型インフルエンザが発生し、世界のいろいろな地域に広がっていると考えられます。ではA型インフルエンザウィルスはどのようにしてそれを成し遂げているのでしょうか。A型インフルエンザのいくつかの特徴が、短期間で新種に進化することを可能にし、また免疫に耐性をつくり世界中の人々にあっという間に伝播し深刻な症状を引き起こす要因になっています。

*第一に、A型インフルエンザは突然変異によって、我々の免疫システムには別種類と認識される変異株ウィルスを生みだしやすいという特徴です(抗原連続変異)。 ヒトの免疫システムはA型インフルエンザの変異株に感染したとき、本来はその親株であるウィルスに過去に感染して免疫ができているはずであるにも関わらず、変異しているためにそれを認識できないということが起こるのです。

*第二に、A型インフルエンザは他のA型株と自身のもつ遺伝情報の断片を入れ替えて、全く新しいA型インフルエンザの新種株をつくりだすことができるという特徴です(抗原不連続変異)。ウィルスが非常に大きくしかも短期間で変異しますので、我々の免疫システムはやはり認識できずにタイムリーに感染を防ぐことができなくなります。その結果感染が拡大し、多くの場合重症者が増え高い致死率となります。

*また、A型インフルエンザには種から種へ転移するという特徴があります。ほとんどのA型インフルエンザは、ヒトとトリと豚の間で転移をします。転移によってウィルスはほとんどの人の免疫システムにとって新しいものになりますので、急速に感染が広がり、重症の患者を生むことになります。

A型インフルエンザウィルスはたくさんの亜型に分けられており、H番号(血球凝集素のタイプ)とN番号(ノイラミニダーゼのタイプ)によって分類されます。たとえば1918年のスペイン風邪ウィルスはH1N1という亜型に分類され、2003年のトリインフルはH5N1という亜型に分類されます。異なる亜型のウィルスもまた広範囲に突然変異を起こし、さまざまな新種株として、感染する種に対してそれぞれ異なった病原性を示します。


【2009年パンデミック】(感染爆発)
 
豚由来のA型インフルエンザ(H1N1)の感染が現在世界中で報道されています。2009年3月に最初の症例がメキシコシティーで報告されました。それ以降、H1N1亜型、通称豚インフルエンザの爆発的拡大が確認されています。このウィルスは非常に速いスピードで世界中に拡散しており、ヒトからヒトへ容易に伝染するため、パンデミックの典型的なケースとなっています。この非常にはやい爆発的感染を受けて、WHOはブタインフルエンザに対するパンデミック警戒レベルを大規模ヒト感染を意味するフェーズ5に引き上げました。新たなH1N1感染例が、ひっきりなしに主な報道機関から発表されています。

この2009年A型インフルエンザ(H1N1)パンデミックで、大変気がかりな点があります。それは1918年に2000万人~1億人の死者を出したスペイン風邪(H1N1)ウィルスと大変類似点が多いということです。この二つのウィルスは血球凝集素タイプとノイラミニダーゼのタイプが同じであるだけでなく、他にも共通の特徴があります。1918年のスペイン風邪ウィルスは丈夫で若くて明らかに健康な人たちの死亡率が高かったことが知られています。研究者たちは、スペイン風邪ウィルスがどうしてこのような健康な人々に衝撃的な結果をもたらしたのかを実験によって説明しています。スペイン風邪ウィルスはヒトの免疫システムに過度の刺激を与えて、過剰なサイトカインの産生を引き起こし、その結果「サイトカインストーム」とよばれる重篤な症状に陥り、高い確率で死に至らしめることになります。さらに気がかりなことは、2003年のトリインフルエンザでも感染者にサイトカインストームを引き起こした例が見られ、このサイトカインストームがインフルエンザによる重篤な症状と高い致死率のメカニズムとしてもっとも有力な説となっていることです。現時点で判断するにはまだ早すぎますが、2009年のH1N1ウィルスについては、これまでにサイトカインストーム現象と見られる死亡例が高い確率で観測されています。


【スターリ社 免疫ミルクとA型インフルエンザ】

新型インフルエンザウイルス(H1N1)に限らず、一般にウィルスには抗生物質は効果がありません。しかしウィルスそのものには効果はなくても、ウィルスの感染によって引き起こされる二次的な感染症(日和見感染)には有効です。新型インフルエンザ(H1N1)に対しては、私たちの体に本来備わっている免疫力によって、ウィルスを体から排除するしか方法はありません。この新型ウイルス(H1N1)には、からだの免疫力が、唯一の防御策ですから、この免疫力をいかに高めておくかということが非常に重要です。特に免疫ミルクのような栄養補助食品を活用し、バランスのとれた栄養の摂取によって、体本来の免疫力を強化する必要があります。私たちの体に備わる免疫力も、きちんとした栄養の摂取などのサポートがなければ、新型インフルエンザやその他の病原菌に対して、高い免疫抵抗力を発揮することが難しくなります。

免疫ミルクが病原菌の感染と闘うための免疫抵抗力を高めることに有用であることは、放射線を使った動物実験などでも確認されています(3)。マウスにそれぞれ通常のミルクと免疫ミルクを7日間与えて、X線を照射します。通常のミルクと免疫ミルクは実験終了まで毎日継続して投与します。結果免疫ミルクを与えたグループは通常のミルクを与えた対照グループに比べて高い生存率を示しました。それぞれのグループの糞便中の腸内細菌数には差はなかったものの、有用菌である乳酸菌の数が免疫ミルクのグループでは多くなっていました。また小腸のパイエル板や腸間膜リンパ節、そして脾臓の細胞を培養した上清液には免疫ミルクグループの方がより高い濃度でIgAが検出されました。IgAはおもに口腔および肺組織でH1N1ウィルスなどの病原菌と闘う抗体です。さらに生体内での殺菌を担う免疫肝細胞の活性が、対照グループに比べ免疫ミルクグループでは非常に高い結果を得ました。X線照射後の肝臓における細菌数は対照群に比べ免疫ミルクグループでは低かったのです。これらの結果から、免疫ミルクは体内の免疫システムを増強することによって、腸内菌の侵入によって起こる内因感染からマウスを守っていたと考えられます。

高線量のガンマ線を照射した同様のマウスの実験でも、その免疫機能と感染に対する防御力が調べられています(4)。免疫ミルクの経口投与がマウスを致死量の放射線から守ったのです。免疫ミルクを飲んでいたグループは平均で24.8日生存しましたが、通常牛のミルクを飲んでいた対照グループは16.8日しか生存できませんでした。放射線の照射前の段階で免疫ミルクを飲んでいたグループは対照のグループに比べ腸内細菌の数が少ないことが確認されました。照射後13日の段階では、対照グループでは肝臓、肺臓、腎臓といった様々な臓器において腸内細菌の増殖が認められましたが、対免疫ミルクグループはその数が圧倒的に少なく、免疫ミルクが菌の感染と侵入に対して大きな防御力を発揮したことがうかがえます。また免疫ミルクのグループはリンパ節の免疫細胞の増殖が活性化されていました。さらに腸内とリンパ節の免疫細胞が外部からの侵入細胞を不活性化する能力も上がっていたと報告されました。ウィルスなどに感染した細胞を不活性化するこの免疫細胞こそが、新型インフルエンザ感染に対しても、その防衛ラインの頼もしい最前線部隊となります。

加齢による好ましくない結果のひとつとして、免疫力の低下があります。免疫力に関する老化のモデルマウスを使った実験で、免疫ミルクが加齢にともなう免疫機能の低下を抑制することが証明されています(5)。免疫ミルクを与えられたマウスの免疫細胞は、通常のミルクを与えられたマウスに比べて、より高い増殖反応と異物細胞に対する高い活性を示しました(石田)。同時に免疫ミルクのマウスは異物細胞に対してより高い抗体反応を示しました。

免疫ミルクには、体の免疫機能をサポートするためのさまざまな機能性因子が含まれています。IgG、IgA、IgMと呼ばれる免疫グロブリンが大変高濃度で含まれています。これらの免疫グロブリンは人に感染しやすい病原菌や毒素に特異的に働きます。ヒトに感染する病原性菌をワクチンとして免疫化した牛のミルク、コロストラム(初乳)、その濃縮物が、抗原とした病原性菌による攻撃からわれわれを守ってくれるということは数多くの動物実験や臨床試験によって証明されています。また牛由来のIgGによって免疫脾臓細胞の増殖活性が高まることが分かっています(6)。

免疫ミルクには免疫グロブリン以外にも、免疫機能に重要な役割をもつサイトカインや成長因子などの働きをつかさどる因子が含まれています。また細胞の増殖・分化に関わるトランスフォーミング増殖因子(TGF)と呼ばれる成分も免疫ミルクにはかなり含まれていることが分かっています。このトランスフォーミング増殖因子TGFは炎症や自己免疫の症状を抑えたり、NK細胞の働きを強化したり、あるいはマクロファージを活性化したりと、さまざまな働きで免疫機能を高める物質として知られています(7,8,9)。また抗菌、抗炎症効果が確認されているラクトフェリンという物質も免疫ミルクには含まれていますので、これも免疫機能の強化に役立っています(10)。

サイトカインは免疫機能の調節因子として大変重要であることがよく知られています。今回の新型インフルエンザ(H1N1)2009年型ウィルスは、スペイン風邪とも呼ばれている1918年型インフルエンザ(H1N1)や2003年型のトリインフルエンザの事例にみられたサイトカインストームと呼ばれる重篤な症状や、場合によっては死に至る可能性がある点で、いくつかの共通点が懸念されています。免疫ミルクはこの炎症を起こす重要なサイトカインの調節に役立つことがいくつかの実験によって確認されています。免疫ミルクとその成分が、炎症を促進するTNF-α、IL-1β、IL-6などのサイトカインの産生を抑制しました。この結果は2009年型新型ウィルスH1N1によってサイトカインストームの症状が引き起こされた場合にも、免疫ミルクがその症状を大いに緩和する可能性を示唆していますので、今後ヒトの臨床試験でも確認を急ぎたいと考えています。

これまでに行われたさまざまな研究や実験の結果から、免疫ミルクは今回の2009年新型インフルエンザA(H1N1)のような、新種の病原体に対しても有効な防衛策として、私たちの体に本来備わっている免疫機能を強化する働きがあることが科学的に確認できます。また、免疫ミルクの飲用に加え、手洗いとうがいの励行、規則正しい生活と十分な栄養摂取、人ごみにはできる限り近寄らないなどが、大変重要で有効な防衛策であることは申すまでもないことです。下の写真の子供のような行為は厳に慎んでください。特に発熱している豚の鼻先をなめるようなことはたいへん危険ですので絶対におやめ下さい。




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総監修:九州大学名誉教授      
野本 亀久雄医学博士 
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